異文化交流〜ものを大切にします〜伝えたい5S〜

職場での竹細工の作業場は、プレバブの2階です。1段抜けている階段を登り、エアコンの故障中、3つの小さい窓を開けて大汗をかきながら作業しています。一度、外で作業しましたが、日陰でのスペースがとれず、日差しの強さに根気負けしました。

竹細工をやり始めると、同僚たちが次から次へと作業場に見に来て話しかけてくれます。「竹を割るのは自分もできるよ」と声をかけてもらったり、使っていない道具見て何やら話ししています。日本では持ってきた道具ですが、自分の道具を人が使うということがなかったので、同僚が手伝うよと言って使っているところを見るととてもヒヤヒヤします。決して、道具が高いというわけではないですが、自分が愛着を持って使っているものだからです。

自分が大汗をかいて作業しているところを見て最初の手伝ってくれた同僚は、竹を割るときに小刀を使って手伝ってくれました。

→自分「あ!手伝ってくれてありがとう。でも、竹割るときはこのナタっていうのを使うから、もし手伝ってくれるんだと、自分と代わって欲しい!」
→同僚A「いや、そのナタはマサ(自分)が使って!俺はこの小刀でもできるから!」
→自分「ごめん、そうじゃないんだ。竹割るのにその小刀を使ってほしくないんだ。その小刀で削るときに切れなくなるから」
→同僚A(舌打ち)※よく現地の人は面白くないときに舌打ちする

そして、気をつけてと伝え、ナタを渡し作業を少し見守って作業が終わった時、そのナタを竹を割る時に土台として使用したいた丸太に打ち付けました。大きな音と勢いよく丸太に刺さったナタを見て、自分は驚きましたが、その同僚は悪びれた様子もなく、話しかけてきます。

→自分「それはダメだ。ものは大切にしないと!」とそこは言いましたが、その他の同僚の行動で目につく行為がたくさんあり、異国に来たことを改めて感じ、日本人の礼儀正しさを実感しました。

同僚の土台の丸太に足の靴をのせる、小刀などの道具を地面に置く、割った竹を悪気なく踏みつける、ナタを持って作業している自分の近くに座る、その他にも作業場でタバコを吸う、痰を吐く、ゴミを地面に捨てるなどなど突っ込みどころが満載です。確かに、ティモールの海も川も道もゴミで溢れかえってるなと感じました。

そして、自分がひとつの作業が終わるごとに掃除をしていると、「掃除は後でやればいい。掃除のおばちゃんがやってくれる」と他人任せの同僚からのアドバイスがありました。自分は掃除のおばちゃんにお願いするなら、タバコのポイ捨てするなよと思いながら、「日本の作業場は綺麗にして仕事していたから、それはティモールでも同じ。綺麗な方がいい仕事ができる」と伝えました。

自分が持っている竹細工の技術も教えることのほかにも、5Sと呼ばれる『整理。整頓。清潔。清掃。躾』を当たり前と感じてもらえるように伝えたいと感じましたし、5Sの要請が多い理由もわかった気がします。

作業場の階段。よく見ると一段抜ける
作業場の階段。よく見ると一段抜ける
見よう見まねて一緒に竹割り
見よう見まねて一緒に竹割り